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第1回市内見学会「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」

第1回千葉県南房総市 市内見学会

「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」

【開催結果報告】

「いつかは田舎で暮らしたい」

「自分らしく仕事がしたい」

「新たなビジネスの場を探している・・・・・・」

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そうは言っても、現地を知らずに行動するのは不安なもの。

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『実際に移住し、起業した方々はどのように考え、どのように働いているのだろう・・・????』

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そんな皆さまの声に応え、1月25日(土)、南房総市内へ移住・起業した方々の『働く場』を訪問する、

第1回千葉県南房総市 市内見学会「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」を開催しました。

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当日は、最高気温15.6℃という冬晴れの中、南房総市への移住または起業を検討されている、東京・千葉・埼玉在住の計15名の参加者にお越し頂き、マイクロバスにて市内を巡りました。

縦長の南房総市を半日かけて一周するため、少し駆け足のツアーとはなりましたが、当日は、様々な質問が飛び交う、双方向的な市内見学会となりました。

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 < 行 程 >

   11:00 【集合】 とみうら元気倶楽部

         ①[昼食] オドーリ・キッチン        <イタリアンレストラン>

         ②[見学] シラハマアパートメント      <関東最南端のCAFE&ROOM>

         ③[見学] ハーブちくら海辺のハーブガーデン <ハーブ栽培>

         ④[見学] 田倉ファーム            <イタリアン野菜栽培>

         ⑤[見学] 家具工房つなぎ          <手作り家具工房>

   17:15 【解散】 とみうら元気倶楽部

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見学会詳細―

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オドーリ・キッチン

 昼食をとりながらの自己紹介タイム。

 未来のご近所さんになるかもしれない互いのお話しに、皆さまもフォークを止めて、

 耳を傾けていらっしゃいました。

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  自己紹介 南房総市の特産品を使った料理 オドーリ・キッチン外観

      (自己紹介タイム)     (南房総市の食材を使った料理)   (オドーリ・キッチン外観)

   【参加者の声】

    ■個人で現地をリサーチするには限界を感じていたため、本見学会は良い機会だと思った。

    ■移住と起業をセットで検討している

    ■夫婦での移住+起業を検討している(2組)

 続いて、「南房総市ってどんなところ?」をテーマに、市の成り立ちやアクセス、市内の豊かな自然、

 農林水産物といった基本情報の他、各種支援制度をご紹介しました。

                  見学会はリラックスしたムードでスタート

                (見学会はリラックスしたムードでスタート)

   -Profile-

     オドーリ・キッチン

     2011年オープンしたイタリアンレストラン。海が見える開放的な雰囲気の中で、『さんが焼きと菜花の

     トマトソース スパゲッティ』など、地元の食材にこだわった料理を楽しめます。

        住所: 南房総市 白浜町白浜3555-1  / WEB:  http://odori-kitchen.com/

        電話: 0470-38-5470

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シラハマアパートメント

 房総半島の最南端、南房総市白浜町にある「シラハマアパートメント」をご訪問。

 オーナーの多田 朋和さんは、4階建ての建物を自ら改修し、現在は、1階をカフェ、2階をゲストルーム、

 3階を賃貸として営業されています。

    オーナーの多田 朋和さん  シラハマアパートメント外観

      (オーナーの多田 朋和さん)       (シラハマアパートメント外観)

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[1F] and on cafe  [2F] ゲストルーム2  [3F]クリエイターをされているというある利用者の部屋

   (1F and on café)      (2F ゲストルーム)      (3F クリエイターをされている方のお部屋)

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 多田さんが、雄大な太平洋に面して建てられた各部屋の扉を開くたびに、参加者の方々からは

 「おーっ」と驚く声が聞こえていました。清潔でおしゃれな内装は、かつて企業の社員寮として使われていた、

 築40年以上経った建物とは思えないほどです。

 建物の中を移動しつつ、参加者の方々は様々な質問を投げかけていました。

 移住する際、住む家は仕事と同じくらい大切だと思います。

 「アイデア、技術、信念があれば、都内と南房総の2拠点居住という選択肢もあることを発信していきたい」と

 多田さんは話されます。

 複合的な仕事を手掛けつつ、新しい生活スタイルを提案する多田さんのお話しと、素敵なロケーションに、

 見学された皆さまも興味津々でした。

   【参加者の声】

     ■自分に最も近い起業のイメージだった。

     ■移住前の市内リサーチのため、仮の拠点としてゲストルームを利用したい。

     ■都内と南房総市の2拠点居住という選択肢に魅力を感じた。

   -Profile-

     シラハマアパートメント

      関東最南端のカフェ&シェアハウス。不定期にイベントやライブなども開催している、白浜地区の

      アジト的複合施設。

      今回、特別に公開して頂いた3階の賃貸スペースは、CMなどの撮影でも使われている。

        住所: 南房総市白浜町滝口6734-2 / 電話: 0470-38-4448

        WEB:  http://www.shirahamaapartment.com/top.html

      Facebook: https://www.facebook.com/shirahamaapartment

ハーブちくら

 続いて房総半島の東側。南房総市千倉町にある「ハーブちくら海辺のミニガーデン」をご訪問。

 代表の佐々木 裕美さんは、『千倉を「花とハーブのまち」に!』をテーマに、休耕地を再活性化させる観光ハーブ園

 作りや、 ハーブ畑の運営、ワークショップの開催等の活動をされています。

  代表の佐々木裕美さん  造成中のハーブガーデン  販売用のハーブ畑

   (代表の佐々木裕美さん)    (造成中のハーブガーデン)       (販売用のハーブ畑)

 佐々木さんにはまず、現在整備中のハーブガーデン前で、これまでの経歴や、移住に至った経緯などをお話しして

 頂きました。環境問題や利益追求型の社会構造に疑問を感じた、というお話しには、大きくうなずく参加者の姿も。

 その後、ハーブガーデン奥にある、販売用ハーブを育てる畑を見学。シーズンでは無かったものの、

 女性参加者の中には、背の低い苗に鼻を寄せて、微かに薫るハーブの匂いを楽しんでいた方もいらっしゃいました。

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    栽培・加工したハーブ製品  浄化の作用があると人気のホワイトセージ

     (栽培・加工したハーブ製品)    (浄化の作用があると人気のホワイトセージ)

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 自分が食べる分だけの作物は、小さな自給農でまかない、残りの時間は自分のやりたいことに費やす

 「半農半X(エックス)」という佐々木さんのようなライフスタイル。

 パッケージされた珍しいハーブの数々もさることながら、佐々木さんのお話しをもっと聞きたそうな皆さまでした。

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   【参加者の声】

     ■今度はプライベートでゆっくり訪問したい

     ■「半農半X(エックス)」のスタイルに大変興味を持った

     ■精力的に活動する姿に勇気をもらった

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   -Profile-

     ハーブちくら海辺のハーブガーデン

      休耕地を利用したハーブ栽培や観光ハーブ園作りに加え、ハーブを利用したランチ会・栽培講習会、

      アロマ講習会の開催など幅広く活動。

      春ごろには「ハーブのオーナー制度」を開始する予定。活動にご協力頂ける方も募集中。

        住所: 南房総市 千倉町瀬戸  / WEB: http://chikuraherb.jugem.jp/

       メール: chikuraherb@gmail.com

     Facebook: https://www.facebook.com/Habuchikuragaden

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④田倉ファーム

 次は南房総市の北側、和田地区の中山間部にある「田倉ファーム」をご訪問させて頂きました。

 代表の田倉 剛さんは、2011年に移住・独立され、現在、完全無農薬・無化学肥料で西洋野菜(イタリア野菜)を

 栽培。自ら飛び込み営業し、販路の拡大もされています。

 昼夜の温度差が激しい中山間部で栽培される野菜は味が濃く、都内の人気イタリアンレストランでも

 使われています。

 代表の田倉 剛さん  畑では西洋野菜を中心に80品目以上を栽培

   (代表の田倉 剛さん)    (畑では西洋野菜を中心に80品目以上を栽培)

 当日は、複数ある畑の中でも、最も西洋野菜を多く栽培されている畑を見学させて頂きました。

 田倉さんには、これまでの経歴や、農業の道に進もうと思われたきっかけ、また農業こそビジネス的な考え方が

 必要であるといったお話しをして頂きました。

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 ご自身の畑の前で  動物除けの電線も完備

      (ご自身の畑の前で)         (動物除けの電線も完備)

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 「一次産業で生活出来るのか?」「地元の人は畑を貸し渋りしないのか?」といった鋭いご質問もありましたが、

 田倉さんはご自身の言葉で、「アイデア、信念、行動力があれば、南房総市は、新しいことにチャレンジ

 出来る場所であり、結果を出せる場所である」ということをご説明されていました。

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   【参加者の声】

      ■一次産業のみで生計を立てている姿に勇気づけられた。

      ■休耕地を貸し出すことに寛容な地域もあると知り、興味深かった。

   -Profile-

     田倉ファーム

     3K(キツイ・汚い・稼げない)とも揶揄される農業。田倉さんは「かっこよくて、稼げて、希望がある」、

     そんな3K農業を目指し、日々奮闘していらっしゃいます。個人宅への配送にも対応。詳しくはWEBで。

       住所: 南房総市 和田町布野190-1 / WEB: http://takurafarm.jimdo.com/

       電話: 090-8961-0331

      メール: taku-rambo@ezweb.ne.jp / takeshi551210@yahoo.co,jp

⑤家具工房つなぎ

 最後は、南房総市の玄関口である富浦にほど近い、三芳地区の「家具工房つなぎ」をご訪問。

 三芳地区は酪農と農業が発展した地域であり、みかん狩りで有名な場所でもあります。

 舎長の中田洋之さんは、お隣の館山市で生まれ育ち、東京の大手コンサルタント会社で活躍後、

 2010年にUターン。

 空いていた牛舎を再利用する形で、2011年に起業。一面に田園風景が広がる中、木材を使用した家具や、

 暮らしの道具を作り、販売されています。

 舎長の中田 洋之さん  牛舎をご自身で改築

     (舎長の中田 洋之さん)      (自身で牛舎を改築し工房に)

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 中田さんは、限られた時間の中、参加者の方々に向けて、「みなさんの今日一番お聞きになりたいことは、

 果たして南房総市でやっていけるのかどうかということではないでしょうか」と投げかけ、次のようなお話しを

 して頂きました。

   ◆現在はとても恵まれた時代で、物も情報も、本人のやる気次第でなんでも手に入る時代

   ◆「やれるかやれないか」ではなく「やるかやらないか」

   ◆ご自身の開業準備から現在に至るまでの具体的な取り組み

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様々な器具が並ぶ工房の中にて  1月にオープンしたギャラリー&カフェ

 (様々な器具が並ぶ工房の中にて)  (1月にオープンしたギャラリー&カフェ)

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 参加者の方からは、「集客」についての質問もありましたが、計画的に事業をステップアップされている

 中田さんのひたむきな姿勢に勇気づけられた方も多かったのではないでしょうか。

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   【参加者の声】

     ■事業の計画をざっくり立てる、というお話しがためになった。

     ■1人でやってらっしゃる姿に勇気付けられた。

     ■今の生活にイキイキした様子をうかがえた。

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   -Profile-

     家具工房つなぎ

     「家具づくりを通して世の中の『つなぎ』になる」という事業理念のもと、手作り家具を作られています。

     先日は家具工房つなぎのショールーム兼セルフカフェの「CAFEべこ舎」をオープン。

     徐々に販路を拡大されています。

       住所: 南房総市 上堀230

       TEL: 090-1605-0474  /メール: tsunagi.kagu@gmail.com

       WEB: http://blog.goo.ne.jp/equrl118

             ※本見学会の内容も↓ 中田さん、ありがとうございます!

           http://blog.goo.ne.jp/equrl118/e/356f038cf3325e9943945bb4c6299193

 

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以上、第1回千葉県南房総市市内見学会「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」の開催報告でした!

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                集合写真

見学会にご参加頂きました皆さま、ご協力頂いた起業家の皆さま、ありがとうございました!!

今後の活動予定は次の通りです。

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  ■2月26日(水) 第2回 説明会 in 東京 

  ■3月 8日(土) 第2回 市内見学会 in 南房総市

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詳細は決まり次第WEB等でお知らせ致します!ご期待下さい!!


南房総市 企業・起業家誘致説明会「来たれ、ミナミボウソウ的起業人!」

豊富な農林水産物、彩り豊かな自然、日本一多い8つの道の駅など多様な資源を持つ千葉県南房総市。

一方で、若年者層の都市部への流出といった課題も抱えています。

この流れを食い止め、地域に活力を与え、地域を盛り上げてくれるような人はいないだろうか?

 

そのためには、南房総市をたくさんの人に知ってもらいたい!

そんな思いから、12月6日、東京・神田の全国うまいもの交流サロン「なみへい」で第1回南房総市企業・起業家誘致説明会「来たれ、ミナミボウソウ的起業人!」を開催。14名の皆様に参加していただきました。

 

説明会は2部構成。

第1部前半では「南房総市ってどんなところ?」をテーマに、市の成り立ちやアクセス、南房総市の豊かな自然、農林水産物といった基本情報のほか、各種支援制度を紹介しました。

 

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関東近郊在住14名の方々が参加

 

第1部後半では、南房総市へ移住・起業された4名の方々によるパネルトーク。

南房総市に来たきっかけ、市の魅力、また移住を検討している人へ向けたアドバイスなど、「元よそ者」の視点から実体験に基づいたお話しを熱く語って頂きました。

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(写真左から)ガラス工芸家 大場匠さん/ハーブちくら代表 佐々木裕美さん/古着セレクトショップ経営 初山直子さん/コーヒーショップ経営 山形たけるさん

 

特に印象的だったのは、次の2つのお話。

1つ目は、「南房総の魅力は自然である」というお話。

「海・山・川が近くにあり、自然と向き合って生活出来る環境は、都会では得られない素晴らしさがある。例えば、街灯が少ないことが今は豊かさに感じる。」といった実体験に基づいたお話を伺うことができました。

また、自然豊かな南房総市と都心を約70分で繋ぐアクアラインがわずか¥800(ETC利用)で利用できることも、魅力の一つだというお話しもありました。

確かに都心からのアクセスの良さは南房総市の大事なアピールポイントのひとつです。

 

2つ目は「目的意識を持つことが大切」というお話。

「東京でダメだったから田舎に行けばなんとかなるだろう」というスタンスの人もいる。

そのようなスタンスで成功する人も中にはいる。しかし、楽しい暮らしをしていく上で、本当に大切なのは、この場所で「何をしていきたいのか、強い目的意識と信念を持つこと。」というお話しでした。

 

田舎での生活=のどかにのんびりとした生活、と考える方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、近所付き合いなど特有の習慣や静寂など生活環境は都会と異なります。思い描いた田舎暮らしとの違いに戸惑う方やなじめない方がいらっしゃるかも知れません。

それでも前を向いて、「この地で頑張ろう!」と思うには、自分なりの強い動機が必要です。それが「強い目的意識と信念を持つ」ということだそうです。

この2つのお話以外にも参加者の皆さんに貴重な生の声を届けて頂いた、4名の起業家の皆様、ありがとうございました。

 

続いて第2部は、南房総市の郷土料理を交えた懇親会。

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食事を交えて、参加者と起業家の皆さんの情報交換の場、交流する機会になりました。

中には時間が経つのを忘れ、閉会後1時間近くお店に残っていた方もいらっしゃいました。

ご参加頂いた皆さま、またサポートして頂いた関係者の皆様、ありがとうございました。

 

次回の「来たれ、ミナミボウソウ的起業人!」は、1月下旬開催予定。

内容は実際に南房総市へ足を運んでいただき起業家の皆様の事業所のご紹介等を予定しております。

詳細は後日当ウェブサイトに掲載いたしますので、乞うご期待ください。

 

※今回ご協力頂いた4名の起業家の皆様のご紹介については後日、当ウェブサイトにて公開致します。