第3回 株式会社インターコムR&Dセンター
2016年南房総市千倉町の千倉保育園跡地に、IT企業「インターコムR&Dセンター」が誕生しました。同社は東京秋葉原に本社を置く法人向けビジネスソフトウエア会社「株式会社インターコム」の子会社として設立されました。今回は株式会社インターコムR&Dの取締役顧客支援部 部長 センター長の「田中 英之」さん(写真左)と管理部管理課課長の「鈴木 貴」さん(写真右)にお話をうかがいました。田中さんは創業と同時に本社から転籍、鈴木さんは南房総市役所から転職され現在は管理部の責任者として勤務されています。
■ 南房総市で起業することとなった経緯を教えていただけますか
親会社のインターコムでは、ソフトウェアの企画・開発・販売・ユーザーサポートと、ソフトウェアビジネスに関する一連の業務を全て自社で行ってきました。今後更に事業を拡大していく上で、配送センター(商品の組立・発送)やコールセンター(ユーザーサポート)などは、より広いオフィススペースを確保できる地方へ移した方がコスト面や仕事効率で有利だと考え、候補地を探していました。南紀白浜や九州などいくつかの候補地も検討しましたが、車で2時間弱と首都圏から近い南房総市に移転することで方針が決まりました。当社の代表取締役社長(高橋啓介さん)が南房総市の千倉町出身ということもあり、最終的に現在の場所に決定した次第です。社長が常々地元に雇用を創出し、貢献したいと考えていたこともあり、南房総市との調整もスムーズに進みました。
■ 南房総市で起業するメリットや注意点を教えていただけますか。
東京で全部の業務を行おうとすると、オフィス代や採用コストなどの経費が非常に高くなります。その点、地方では、安いコストで広いオフィスを確保できます。自然環境の良さや通勤ストレスが少ない事などは、仕事効率にも良い影響があると思います。また、南房総市を選んだ一番の理由は、首都圏から近いという利便性の良さです。親会社との連携を密にして、いざという時は容易に行き来ができます。これは、他の地域には無い最大のメリットだと思います。苦労していることは、採用が思うように進まないことでしょうか。今後は、今まで以上に採用活動に力を入れたいと思います。
■御社の業務内容を教えてください。また、南房総地域より受注している仕事があれば教えてください。
親会社からの製品出荷、製品テスト、ユーザーサポート(コールセンター)等の仕事を行っています。現在は親会社の仕事だけですが、将来的には、コールセンター業務を中心に事業を拡大して、南房総地域を含め全国から仕事を受注していく予定です。
■これからの目情などを教えてください。
“現在社員は23名で、東京オリンピックがある2020年までにあと30名程度増員を考えています。(2018年は、4月に3名の新卒者入社が決まっています。)外部のコールセンター業務はニーズが期待されるので、2020年以降も事業を拡大していき、100名規模の会社に成長できればと考えています。南房総での新しいビジネスモデルを作っていきたいと思います。
<インターコムのパッケージソフト>
【会社名】株式会社インターコムR&Dセンター
【所在地】〒295-0021 千葉県南房総市千倉町平舘759-1
【電話】0470-28-5666
【WEB】
株式会社インターコムR&Dセンター
株式会社インターコム(本社)