第2回市内見学会「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」
“来たれ、ミナミボウソウ的起業人!“
第2回 千葉県南房総市 企業・起業家向け 移住・交流体験ツアー
【開催結果報告】
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「いつかは田舎で暮らしたい」
「自分らしく仕事がしたい」
「新たなビジネスの場を探している・・・・」
そうは言っても、現地を知らずに行動するのは不安なもの。
『住む家は仕事と同じくらい大切。実際に移住した人たちは、どうやって住まいを探したのだろう・・・・・??」
そんな企業・起業家の皆様の声に応え、好評だった本年1月の第1回市内見学会に引き続き、
3月8日(土)に「第2回 千葉県南房総市 企業・起業家向け 移住・交流体験ツアー」を開催しました。
当日は、南房総市への移住または起業を検討されている、東京・神奈川・千葉・埼玉在住の計8名の参加者に
お越しいただき、マイクロバスにて市内を巡りました。
今回のテーマは、「市内での暮らしと住まいさがし」。
「市内での起業」という第1回目のテーマに加え、今回は民間の移住支援団体、NPO法人1/f計画にご協力いただき、
市が取り組む空き家バンク物件のご紹介と併せて、生活や住宅に関する「官民双方の支援体制」の実例を
ご紹介しました。
< 行 程 >
10:00 【集合】 道の駅「とみうら枇杷倶楽部」(※市内はマイクロバスにて移動)
◆活動紹介+移住者体験談
◆昼食+座談会
③[訪問] 空き家バンク利用者による体験談
④[訪問] BLUTO’s CAFE <飲食・宿泊・賃貸業>
◆事業紹介+施設見学
◆事業紹介+食用菜花摘み体験等
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―見学会詳細―
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①NPO法人 1/f計画 @ 自然の宿「くすの木」
最初の訪問先は、南房総市和田町。小学校の跡地に出来た宿泊交流施設、自然の宿 くすの木です。
こちらでは、「NPO法人1/f計画」の活動内容やこれまでの実績紹介、また、同法人とゆかりのある
2人の移住就農者にお越しいただき、より参加者の方々に近い目線で、南房総市での仕事、
暮らしについての体験談を話していただきました。
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(1)NPO法人1/f計画
同法人を運営する堀内ご夫妻は、“豊かな自然の中に人が集う『場』を作り、地区の活性化につなげたい”という
テーマのもと、2009年より、南房総市への移住・定住支援活動をされています。
主な活動は、移住相談窓口の運営や、就農支援、交流会、ワークショップの開催など加え、
移住者のためのホームページやチラシの無償デザイン支援など多岐に渡ります。
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(理事長の堀内 千鶴子さん) (堀内 英哉さん) (ご自宅兼相談窓口)
(支援活動をスライドショーでご紹介) (当日の様子) (活動紹介のチラシ)
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草の根的な活動で、空き家物件や地域の情報を集め、5年間の活動で34組の移住をマッチング
させてこられた堀内ご夫妻。
ご紹介される物件の家賃相場は、敷金・礼金なし・畑付きの古民家で、月1~4万円程度だそうです。
入居に際し要修繕の物件が多いものの、1/f計画では、古民家のDIY方式の補修方法を指導することで、
低予算での移住を支援しているとのこと。
南房総市の魅力については、
「朝起きて、窓を開けた時に広がる里山風景、そして自然の循環の中で育った有機野菜を食べ、
人との縁を大切に、互いに助け合って生活する。そんなお金では買えない贅沢がここ南房総にはあります。」
とおっしゃられます。
新しい暮らしへの道を提示し、南房総市と移住希望者の橋渡しをされる堀内ご夫妻のお話しに、
参加された皆様は、何度も頷きながらペンを走らせていました。
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【参加者の声】
■田舎暮らしは案外忙しい、というお話が興味深かった。
■1/f計画の構想実現に協力したいと思った。
■堀内さんご夫妻のビジネスプランに可能性を感じた。
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-Profile-
NPO法人1/f計画
南房総市への移住・定住支援を行っているNPO法人。多岐に渡る支援の詳細はWEBにて。
住所: 南房総市大井2345
電話: 0470-46-8110
WEB: http://1overf.wiki.fc2.com/
http://minamiboso-ecotopia.jimdo.com/
メール: minamiboso.navi@gmail.com
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(2)移住・就農者のお話し
続いて、NPO法人1/f計画と縁のある、移住就農者のお2人に、実際の生活や市内の農業について
お話を伺いました。
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■羽太 辰一さん
2012年、横浜より単身移住。
羽太さんは、1/f計画による物件紹介を経て、和田町に移住。現在は千倉に場所を移し、暦にあった
季節の野菜を生産・販売することを目標に、畑を準備中です。
移住に際し大切なことは「現地に何度も通い、五感でその土地の特徴を感じること」と話す羽太さん。
歯に衣着せぬ率直なお話しに、会話が和む場面も。
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(羽太 辰一さん) (移住当初の住居) (当日の様子)
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■Samson’s Lovely Farm 篠塚 享利(通称:サムソン)さん
2011年に移住し、2012年に新規就農。現在は、若手生産者グループ「南房総オーガニック」の
メンバーを務めながら、千倉で農的ゲストハウスの開業に向けて準備を進めています。
南房総市での生活を心地よいと話す篠塚さんは、南房総市の魅力を
『家族のような温かい人との繋がりがあること』とおっしゃっています。
当日は、移住後の生活について、ご本人の趣味でもあるタヒチアンダンスなどのお写真を交えて、
ご紹介していただきました。
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(篠塚 享利さん) (収穫されたお野菜) (当日の様子)
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【参加者の声】
■移住に対して不安だったのは、地域コミュニティに溶け込むことが出来るかどうかでした。
しかし、今回体験者からのお話しを聞けて、ある程度安心することができました。
■移住者も地元の方も集まる交流会が開かれているという内容が興味深かった
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-Profile-
Samson’s Lovely Farm ~南房総の自然農園~
農薬・化学肥料不使用で年間40種類以上の野菜とお米を栽培。市外への配送も対応。
詳しくはWEBまで。(“サムソン”というお名前は、ポリネシアを旅している時にいただいたそうです。)
電話: 080-6101-4441
ブログ: http://samsonlovelyfarm.blog103.fc2.com/
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(3)昼食&座談会
南房総市内の食材を使った郷土料理を交えた座談会。
参加者の方々は、リラックスした雰囲気の中、堀内ご夫妻、羽太さん、篠塚(通称:サムソン)さんらと
熱心にお話をされていました。
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(元講堂だった現多目的スペース) (前回ご協力いただいた田倉さんが飛び入り参加)
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(花の形をあしらったお寿司) (市内の郷土料理が並びます)
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-施設紹介-
自然の宿 くすの木
旧上三原小学校をリニューアルした宿泊交流施設。郷土料理の提供に加え、
ハイキングや工芸品づくり、また田植えや稲刈りなどの体験メニューが人気。
一般利用者だけでなく、遠足や研修旅行等多くの学校関係者にも利用されています。
電話 :0470-47-5560
WEB: http://www.mboso-etoko.jp/kusunoki/
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②空き家バンク物件見学
空き家バンクとは、「居住していない市内の空き家」と、移住希望者を橋渡しする、南房総市が取り組む
住宅支援制度のひとつ。当日は、和田地区にある空き家バンク登録物件を実際に訪問し、
所有者である間宮さんに室内をご案内していただきました。
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(物件外観) (間取り)
(玄関は建物脇にあります) (広々とした二階の和室) (2Fからは和田の海が見えます)
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大家さんである間宮さんのご自宅は、物件に隣接されており、何か困ったことがあれば気軽に
相談に来て欲しいとのこと。設備は補修済で即入居が可能。賃貸価格は4万円/月です。
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物件詳細はコチラから→ http://www.akiya-navi.com/minamiboso_akiya_bank/content.php?id=8
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③空き家バンク入居者体験談
続いて、道の駅「WA・O!」まで徒歩移動。
空き家バンク第1号契約者の川名 洋平さんをご訪問しました。
川名さんは千葉県君津市出身。群馬県内の旅館で勤務していた際、現職の社長とお知り合いになり、
現在は、同施設のお食事処「和田浜」の調理担当として腕を振るいます。
当日は、同施設に隣接するコミュニティーセンターの会議室で、空き家バンク制度を利用したご感想や、
物件の住み心地などについてお話ししていただきました。
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(川名 洋平さん) (物件外観) (ご自宅間取り)
(コミュニティーセンター内会議室にて) (空き家バンク協議会代表 花山さま(写真左))
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川名さんがお話しされた、空き家バンク制度の良さは3つ。
「1つ目は、安心であること。市が選定した不動産業者が、空き家所有者との間に入り、物件の見学から
契約までをサポートしてもらえます。
2つ目は、快適な生活環境です。住む前にリフォームしてもらえるので、入居後、設備等で
困ることはありません。
3つ目は、大家さんからのサポートです。大家さんが隣りに住んでいるので、地域の情報を教えてもらうなど、
スムーズに地域の生活に溶け込むことが出来ます。」
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【参加者の声】
■都市部と比べて家賃は安いものの、光熱費は変わらないという話が興味深かった。
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-施設紹介-
道の駅和田浦WA・O!
お食事処が併設された道の駅。日本に4箇所しかない沿岸捕鯨の地である和田浦に位置することに
ちなみ、敷地内には26mもあるシロナガスクジラの骨格模型が展示されています。
住所:南房総市 和田町仁我浦243
WEB:http://wa-o.awa.jp/index.html
電話:0470-47-3100
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④BLUTO’s CAFE(白浜クラブ)
房総半島の最南端、南房総市白浜町にある「BULTO’s CAFE(白浜クラブ)」をご訪問。
オーナーの山口京子さんは、元温泉旅館だった4階建ての建物を改装し、現在は、1階をカフェ、
2階をゲストルーム、3階を賃貸として営業されています。
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(オーナーの 山口京子さん(右)と小泉シェフ(左)) (建物外観) (居住空間とカフェを繋ぐロビー)
(1階のBLUTO’s CAFE) (2階のゲストルーム) (屋上からは太平洋が望めます)
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当日は、建物内を1か所ずつ見学しながら、BLUTO’s CAFEと白浜クラブ(宿泊施設側)の事業について
ご紹介していただきました。
2011年に千葉県佐倉市より移住されてきた山口さんは、地域との関わりの中で大切なことは、
「自分から声をかけ、自分から心を開くこと」とおっしゃいます。
水平線が望める立地に、開けた土地、素敵な店内と大きな住宅・・・・そんな山口さんのライフスタイルは、
南房ライフに憧れを持つ多くの移住・起業検討者の方々の理想を具現化しているようでした。
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-Profile-
BLUTO’s CAFE(白浜クラブ)
フレンチ料理が楽しめるカフェ。不定期に行われる「ワイン会」は、
地域の方が集まる交流の場になっています。
半島の最南端という立地や、甥っ子さんがモトGPレーサーということもあり、
週末は、ツーリングに来た多くのバイカー達で賑わいます。
住所:南房総市白浜町滝口5786
電話:0470-38-2129
WEB: http://ameblo.jp/ky0434866767/
メール: shirahama2129@yahoo.co.jp
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⑤田村農園
最後は、以前当ポータルサイトにも登場していただいた、株式会社 田村農園をご訪問。
代表を務める田村臣希さんは、農家であるご実家を8年前に継いで就農し、4年前に株式会社化されました。
就農時と比べ、現在の耕作規模は約3倍の7ヘクタール、売り上げは3倍以上になったとのこと。
こちらでは、田村農園の事業紹介と併せて、参加者の方々には、最盛期を迎えている食用菜花摘みを
体験していただきました。
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(代表の 田村 臣希さん) (牛舎だった建物を作業場として利用しています)
(一面に広がる菜の花畑) (新鮮な菜の花は生でも甘さがあります)
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土作りにこだわる田村さんは、大手スーパーや居酒屋チェーンなどに直接卸していらっしゃいます。
販路開拓の秘訣を、「外に出て、たくさんの人に出会うこと」と話される田村さんは、常にアンテナを高く保ち、
農業以外のことも積極的に吸収するよう努めているとのこと。
青々と育った菜の花を袋いっぱいに詰めた参加者の皆さま。マイクロバスで富浦枇杷倶楽部まで戻り、
解散となりました。
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-Profile-
株式会社 田村農園
道の駅三芳村「鄙の里」にほど近い場所に会社を構える田村農園。
5月にはソラマメ、夏はとうもろこし、冬から春にかけては、食用菜花を栽培されており、
収穫体験なども行っています。
住所: 南房総市千代347-1
TEL: 0470-36-2384
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以上、第2回千葉県南房総市市内見学会「企業・起業家向け移住・交流体験ツアー」の開催報告でした!
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見学会にご参加いただきました皆さま、ご協力いただいた起業家の皆さま、ありがとうございました!!
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