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第25回 えびす家(らーめん店) 佐久名 祐亮さん

花畑と海に囲まれた南房総市千倉町の千田地区。道の駅ちくら・潮風王国隣りの千田漁港前でラーメン店を営む佐久名 祐亮さんは、南房総市富浦町で育ち佐倉市に就職後、平成28年に地元にUターンしてラーメン店を開業しました。
 

えびす家店舗前の画像 えびす家店舗前の画像

 
■ご出身とこれまでの経歴を教えてください。
 
出身は南房総市富浦町です。高校卒業後、北海道の航空専門学校に進学し、成田空港に就職しました。子供が生まれたのを機にUターンを決め、帰郷後は君津の鉄鋼会社を経て平成28年12月に現在の「えびす家」を開業しました。
 
■会社員生活から移住して起業するに至った経緯などを教えてください。
 
私の場合、仕事は多かれ少なかれ何か動機や目的がないとモチベーションを保つのが難しいです。人によって違うと思いますが、なにか目標がある人、単純に好きだから働いている人、給料が良いから…等色々あると思います。会社員は安定した給料で生活できますが、私にはあまり魅力を感じる部分が無く、そういった動機や目的も無い為、ただ漠然と働いている様な状態で、会社員は向いていないとずっと考えていました。
 

鍋をあおる佐久名さんの画像 ラーメンを作る佐久名さんの画像

 
■前職とは違うラーメン店を開業することについて心配な点などはありましたか。
 
子供が生まれたのを機に地元へ帰り、昔から好きだった料理の仕事をやってみたいと思うようになりました。思い切って開業したものの、飲食店で修行などもしていませんでしたし、そういった知人もいなかったので、本当にゼロからのスタートでした。最初は戸惑うことが多く、開店当初はお客様も少なくて鬱になりそうでした(笑)。
 
今では固定のお客様も少しずつ増え、色々な業種の方と仲良くさせて頂いています。ラーメン店は外から見ると楽そうな仕事に見えるかも知れませんが、実際やると労働時間は会社員の時より長く、重労働で悩みはつきません。しかし、好きな事をやっているので漠然と仕事をしている感じも無く、日々楽しく過ごせています。本当にやって良かったと思います。
全く未経験で始めた仕事ですが、賛成してくれた妻には本当に感謝しています。
 

佐久名さんインタビューの様子2

 

黒えびすラーメンの画像 白えびすラーメンの画像

 
■起業するにあたり、他の地域は検討されましたか?
南房総市出身なので他の地域は検討しませんでした。人口が少ないというのが不安でしたが、逆に都会にはない田舎のコミュニティは大きなメリットだと思いました。良いことも悪いことも田舎では噂になるのが早いです(笑)
 
■佐久名さんが考える南房総市の魅力とはなんですか?また、不便だと思う事はどんなことですか?
魅力は、海山川すべて揃い、そこで育った豊富な食材に恵まれていることだと思います。気候も一年を通して過ごしやすく、雪が積もることは殆どありません。
開業してみて改めて思った事が「地域の人が温かい」ということです。今日までやってこれたのは、開業当初から地域の方々が色々と気にかけて下さったことがとても大きいです。また、農産物や海産物を頂いたりということが今でも日常的に行われており、そういった風習があるのは田舎ならではで、とても魅力的だと思います。頂いてばかりで申し訳なく思うことが結構あります(笑)
あとは都心にも割と近いことでしょうか。私が子供の頃は交通網が整備されていませんでしたが、現在ではアクアライン、館山自動車道も開通し、都心まで1時間程です。高速バス等もあるので、その点であまり不便は感じないです。反対に不便なところは、車社会で電車や市内の循環バスの本数が少ないことだと思います。この点は私が子供の頃とあまり変わっていないので、車を持たないお年寄りや通学に使う学生は不便に感じると思います。
 

黒えびすラーメンの画像 白えびすラーメンの画像

 
■子どもさんがお二人いらっしゃるそうですが、南房総と都会との子育ての違いについて教えてください。
近年問題になっている待機児童の問題がありますが、私の知る限り南房総市では待機児童が居ないことが良い点だと思います。以前住んでいた佐倉市では、幸い自分の子は保育園に入ることができましたが、退園したら再入園は厳しい状態でした。しかし、24時間保育を行なっている保育園も有り、南房総市では見られない良い面もありました。
南房総市には待機児童が居ないことが良い点だと思いますが、保育時間が短いのが難点です。仕事を終えてすぐに迎えに行かなければなりません。
 
昔と比べると、現在は共働きの家庭が増え、時間に追われることが多いと思います。南房総は都会と違い、地域全体で子育てを行うような温かい環境があるのでとても助かっています。学校と連携してボランティアで活動して下さっている方が大勢おられますし、近所のおじいちゃんやおばあちゃんが子供たちの面倒を見てくれたりということが今でもあります。これは地域の人達の人柄であったり、御近所同士の繋がりが深い南房総だからこそ成り立っていることだと思います。私も子供の頃は良く遊びに行き、色々な事を教わりました。共働きで子育てをしている私達の世代からするととてもありがたい事で、南房総の一番の魅力だと思います。
 
■南房総で起業を検討している方にアドバイスなどがあればお願いします。
まだ開業から1年たったばかりで偉そうなことはいえませんが、とりあえずやってみること、その世界に入ってみることが大事だと思いました。どんなに準備してもやらないと分からないことは沢山ありますし、やっていくうちに色んな方と繋がりもできるので、私はそこで楽しく学ばせて頂いています。南房総には優しくて尊敬できる起業家の方や、移住してこられた方がたくさんいますので、一歩踏み出してとりあえずやってみることだと思います。
 
■最後に、これからの目標などを教えてください。
.ラーメンというと世代を問わず、気軽に食べれるのが良いところだと思うのですが、その反面、誕生日や記念日の様な祝い事のシーンでは「ラーメン店に行こう」ということはあまり無いと思います。私が幼い頃、毎年誕生日の日に両親に連れて行ってもらっていたお店があったのですが、それがとても楽しみで今でも記憶に残っています。そのお店はラーメン店ではありませんでしたが、そういった大切なひとときをより良い時間にするお手伝いができたらいいなと思います。えびす家では、お子様連れのお客様が多いので、私の様に、大人になった時記憶の片隅に残るお店になれたら嬉しいです。「お祝いだからえびす家に行こう」そんなお店になることが目標です。
 

黒えびすラーメンの画像 白えびすラーメンの画像

 

2種のチャーシュー丼の画像 白チャーハンの画像

 

えびす家

【住所】〒295-0025 千葉県南房総市千倉町千田961-1
【電話】090-1383-7638
【営業時間】11:00 ~ 15:00頃まで
(スープ、チャーシューが切れ次第終了)
【定休日】毎週火曜日、第1、第3水曜日
(5週まである月は第5水曜日もお休みです)
【駐車場】6台
【主なメニュー】
 ●ラーメン
  ・黒えびすラーメン(竹岡式ラーメン)
  ・白えびすラーメン(豚骨醤油ラーメン)
  ・金えびすラーメン(鶏がら醤油ラーメン)
  ・茶えびすラーメン(鶏がら味噌ラーメン)
 ●ご飯物
  ・チャーハン
  ・白チャーハン
  ・2種のチャーシュー丼
【ホームページ】えびす家ホームページ
 
<えびす家アクセスマップ>