わだぱん おがた ゆかさん
里山と雄大な太平洋に囲まれた南房総市和田町。温暖な気候に恵まれ、花の栽培や農業が盛んです。また、日本に五箇所(北海道網走、函館、宮城県石巻、南房総市和田、和歌山県太地)しかない捕鯨基地としても知られていて鯨料理が盛んな地域です。今回は和田町で唯一のパン屋(2019年現在)を営む「おがた ゆか」さんにお話を伺いました。
■出身と経歴を教えてください
出身は東京都大田区です。高校を卒業してしばらくは都内の企業で働いていましたが、オーストラリアで鯨のツアーガイドを10年経験しました。ワーキングホリデーを利用し渡豪。その後就労ビザを取得してから永住権を取得しましたが、親の年齢などを考慮し日本に帰国しました。帰国後は9年東京に住み、その後南房総市和田町に移住しました。
■南房総市に移住を決めた理由を教えてください
子供を嶺南中学校入れようと思い移住しました。南房総市の誇るべき部分は教育の素晴らしさだと思います。これは言葉で説明するのは難しく肌で感じなければ分からないのですが、南房総の子供は心が健やかだと感じています。南房総は、地域で子育てを行うため大人と子供の距離が近く、子供に目が行き届いているのが要因なのではないでしょうか。
他には南房総の海も好きです。私はオーストラリアに住んでいる頃からボディーボードをやっていますが、和田の海水はクリアで水温が高いのが気に入っています。
■南房総に移住してからパン屋を開業するきっかけとなった事を教えてください
移住当初はパン屋をやるなどとは夢にも思っていなかったです。ある日土地のオーナーさんに突然「あなたはパン屋に向いている」と言われ、それがすんなりと心に入ってきてパン屋を開業することに決めてしまいました。
それまでに趣味程度でしかパンを作ったことがなく、今考えると随分と無茶な決心だったと思います。
■ 移住してから開業までの様子を教えてください
南房総市の沓見で店舗の物件を契約し、開業の準備を進めていた矢先、オーナーさんより「前の店舗の名前で開業して欲しい。わだぱんの名前では、お貸しできません」ということになってしまいました。既にホームページも一般して敷金なども支払済だったのでこれには落ち込みました。しかし、ホームページも一般公開してしまっているので落ち込んでいでる訳にもいかず、翌日から多くの方に相談し、その日のうちに現在のお店を紹介して頂き契約しました。それから5年間本当に多くの方にお世話になり、今でも本当に感謝しています。
■開業してからの様子、わだぱんの特徴や人気のあるメニューなどを教えてください。
お店が小さいので各種イベントにも出店しています。地元では、館山まるしぇ、白浜のあわのネフェス、道の駅ローズマリー公園など。木更津、いすみ、亀山湖などにも遠征することもあります。
わだぱんでは、南房総市のかざぐるまファームの小麦を直に仕入れ、店内の石臼で製粉。常に挽き立ての新鮮な粉を使っています。
自家製全粒粉のパン使った「くじら竜田サンド」「バナナハニートースト」などのHOTサンドは人気があります。
くじらは刺身用の上質なものを使っているので柔らかく臭みがありません。飲み物では鴨川市の「やぎ日和」のシロップを使った泡あわのチャイやジンジャーエールが人気です。
開店してから心がけていることは、体調管理と元気! お客様にパワーチャージして頂いています。
■これからやりたいことなどを教えてください。
子供たちが遊べる広い庭がある店を計画しています。お母さんたちが子供連れできても、ゆっくりとお茶を飲めるようなお店にしたいと思います。
わだぱん
【住所】〒299-2702 千葉県南房総市和田町柴215
【電話】0470-29-5236
【営業時間】10:00~16:00
【定休日】不定休 お電話でお問い合わせ下さい。
【駐車場】あり
【Webページ】わだぱんホームページ
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