就労継続支援B型事業所 愛’s(アイズ) 小宮 庸宏さん
観光地として名高い南房総市白浜町の野島崎灯台。周囲は海と花畑囲まれ恵まれた環境にある『就労継続支援B型事業所 愛’s(アイズ)』は、障害や難病を抱える方の就労継続支援を行う施設です。
こちらの施設に伺って感じたことは、従業員の方や就労者の方がとても明るく活気に満ちていることです。
今回は、こちらの施設の代表である小宮 庸宏さんにお話を伺いました。
■出身・経歴などを教えてください
生まれは館山市です。43歳まで東京でカラオケボックスの店長として働き、10年前父の入院を機に館山に帰郷しました。館山に帰郷してからはホテルに勤務しましたが、2011年3月11日の東日本大震災がきっかけで業績不振となり退職しました。その後、福祉の仕事の募集があり転職。福祉の仕事を2ヶ所経験し、現在の愛’sを立ち上げました。
■現在の施設を立ち上げた理由を教えてください。
福祉の仕事は、賃金の低さ、虐待、補助金の使途など様々な問題があることも少なくありません。以前施設に居て緊急避難した方と約束し、これらの問題点を少しでも改善しようと考え、愛’sを立ち上げることにしました。
<店舗からの眺め>目の前が野島崎灯台
■就労継続支援B型施設について教えてください。
就労継続支援B型施設とは、障害や難病のある方で企業で働くことが困難な方が、軽作業などの就労継続支援を行う施設です。A型は雇用契約を結んだ上で就業しますが、B型は雇用契約を結ばずに比較的自由に働ける
「非雇用型」です。
■現在の業務内容を教えてください。
電気や自動車部品の組立、ちくらハーブ/ワタミの商品の加工、丸養蜂所の蜂蜜販売、ベットメイキング、海外から人気のある化粧品を輸入したり、就労者の性格に合わせて多様な業務を用意しています。現在は就労者が増えたため、事業所を2つに分けてバック作りや洋服作りなども行っています。
また、予約制ですがラーメンやビーフシチューなどの調理の仕事も行っています。(飲食の店舗名は「咲ら」)
現在就労者は23人、従業員は5人。従業員は志の高い方ばかりです。
<自動車部品組立の様子>
<店舗で販売している商品>
■予約制のラーメン「まけるもんか」は面白いネーミングですね。
このラーメンは何度も改良を重ね皆で考えながら作り上げたラーメンです。障害を抱えた方でもやればできる。他の店には負けないとの思いから「まけるもんか」と命名しました。実際このラーメンは多くの方から高い評価を頂いています。チャーシューは量が多く、超高級ラー油を使用しているので利益はありませんが、将来自分でお店をやりたいという方が出てくれば嬉しいと思います。
■小宮さんが考える南房総市の良さとは何でしょうか
海も山もあり自然が豊かで食材が豊富なところでしょうか。特にこの白浜の野島崎周辺は海が綺麗で周囲は花畑が多く最高の環境です。障害を持っている方の中には環境に問題がある方も少なくありません。気候が温暖で人が優しい南房総で暮らすことによってストレスが少なくなると思っています。
■これからやってみたい事などを教えてください。
将来は、就業者の方が自立して生活できる村のような物を作りたいと思っています。障害者の方が自立することによって市の負担を軽減したいと思います。
業務内容
【施設名】就労継続支援B型事業所 愛’s(アイズ) /咲ら(飲食店)
【代表者】小宮 庸宏
【所在地】〒295-0102 千葉県南房総市白浜町白浜623−15
【Facebook】m.facebook.com
【電話】0470-29-7390
【営業時間】11:30~17:00
<就労継続支援B型事業所 愛’s(アイズ) アクセスマップ>