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第8回 珈琲工房ボゴダ 山形たけるさん

南房総市の南端に位置し、夏はキャンプ、海水浴で賑わう南房総市白浜町根本地区。

根本海岸から約100m、国道410号線から1本奥手の房総フラワーライン沿いに、山小屋をイメージしたコーヒーショップ、「珈琲工房ボゴダ」があります。

 

■サーフィンとコーヒーをこよなく愛すマスターの山形さんに、これまでの経歴を伺いました。

 「出身は京都の中京区という呉服問屋街です。

  26歳の時に、京都の太秦映画村での仕事を皮切りに、約20年間、撮影照明の仕事をしてきました。

  京都で10年、東京で10年勤め、オーストラリアにも1年行きました。その間、照明技師として

  独立したのですが、46歳の時にスッパリ辞めて、自家焙煎珈琲豆店に就職。

  3年間修行した後、49歳で白浜に移住して店をオープン。今年で7年目を迎えます。」

 

 IMG_1794   IMG_2139

 

■照明のお仕事からコーヒー屋さんのマスターというと大胆な転身に思えます。

 何かきっかけがあったのでしょうか?

 「私は撮影照明の世界で20年勤めたのですが、体力勝負の業界だということを痛感したんです。

  撮影照明のキャリアには2つの道しかありません。

  現場で暑い日も寒い日もずーっと照明を担ぎ続けるか、独立して机の上から彼らに指示を出すか。

  私もステップアップのために独立して事務所を構えたのですが、自分にはアートの才能が無かったのでしょう。

  事務所は畳むことになりました。

 

  もう一度、照明助手として再スタートする道もあったのですが、元居た世界に戻るより、

  やりたいことをやろう!とスッパリ辞め、昔からやりたかった讃岐うどんのお店を出そうと決めたんです。

  そこで、事務所を廃業後、香川県の讃岐うどんを学ぶ学校に入り、うどん屋さんでのアルバイトを始めました。

 

  学校に通っていたある日、香川県坂出市で入ったコーヒーショップが、その後の人生を変える

  きっかけになりました。

  当時私は、スターバックスのコーヒーが1番好きで、どこに行ってもスタバしか飲まない!と決めていたほど

  だったのですが、そこにはどう探してもスタバがありませんでした。

  そこで仕方なく、町のこじんまりとした自家焙煎珈琲店に入ってコーヒーを頼みました。

  どうせこんな所の・・・と思っていたコーヒーでしたが、今まで飲んだどんなコーヒーより

  とっっってもうまかった。自分もこんなコーヒーを出したい!と強烈に思いました。

 

  そこで、自分のお店を持つためにはまず勉強!と考え、うどん屋の道を棚上げし、横浜の自家焙煎珈琲豆店で

  46歳から3年間、みっちり修行しました。」

 

■南房総市でコーヒーショップを開こうとした理由はなんですか?

 「自分のお店も、サーフィンもずっと続けていける環境を大事にしたかったからです。

 

  独立する前は、独立して、お店が軌道に乗ったら誰かにお店を任せて、自分はサーフィン漬けの毎日を

  送れたら・・・という青写真を描いていました。

  しかし、修行を重ねるにつれ、軌道に乗って人を雇えるようになるには想像より時間がかかること、また、

  1人でお店を切り盛りするとなると忙し過ぎて、海には行けそうにない・・・・という現実が見えてきました。

 

  そこで、どうせなら海の近くに住んで、自分のペースで仕事をしていこう!と思ったんです。

  南房総へはサーフトリップで何度も来ていて、地域の雰囲気も分かっていましたし、湘南と違って

  人がほどよくいない感じが前から好きでした。」

 

■海岸から歩いて約100m。物件はどのように探したのですか?

 「不動産屋さんとのご縁です。

  サーフィンで根本海岸を訪れていた時、いつも利用していた民宿があったのですが、そのオーナーさんが

  不動産屋さんで、通うごとに仲良くなっていったんです。

  そこで、海まで歩いて行ける物件はないか相談したら、特別に今の土地を切り売りしてもらえることに

  なったんです。

  仕事もサーフィンも両立させられる、自分のライフスタイルに合った理想的な場所です。」

 

IMG_1803  デッキから

     販売されているコーヒー豆       デッキから眺める根本海岸

 

■市内での仕事、または生活をしていく上でデメリットに感じることはありますか?

 「特にありません。

  来た当初、この地域には珈琲豆販売の専門店が無く、喫茶店兼販売をするお店が一軒あるだけでした。

  横浜で学んだやり方をそのまま実践しているのですが、土日は忙しくさせてもらっています。

 

  強いて言えば、海の目の前なので風が強いことでしょうか。

  11月から4月までは、半年で60回くらい10~15mの風が吹きます。」

 

■最後に、南房総市での生活を検討している方にアドバイスを頂きました。

 「2つあります。

 

  1つ目は、しっかり下調べをしておくことです。

  これから住む土地のことを知らないで来て、土地の特性や近隣住民とのコミュニケーションで苦労する

  ケースが多い。

  色々事情があるにせよ、せっかく南房総市に来て、下調べをしていないことが原因で、ここを離れて

  いってしまうのは寂しい思いがあります。

  そうならないためにも現地に足を運んだり、説明会に参加するなどリサーチをするべきだと思います。

 

  2つ目は、目的意識をしっかり持つことです。

  若い人の中には、『田舎に行けば何かあるだろう』というスタンスの方が多いのではないかと思います。

  『東京でダメだったから南房総に来よう』、『ここでダメなら他の場所に行こう』というスタンスではおそらく

  どこに行っても苦労してしまうことでしょう。

  『この場所』で『何』をしたいのかを明確にして、目的意識を持つこと。

  これが南房総市で楽しい生活を送るために大切なことだと思います。

 

  もし、こんなおじさんが出すコーヒーに興味があったらいつでも来て下さい。

  珈琲豆を買わなくてもいいです(笑)

  なんでも聞きに来て下さいね。

 

  コーヒーをすすりながら見る根本海岸の夕日は最高ですよ。」

 

 

 珈琲工房ボゴダ

  住所      : 千葉県南房総市 白浜町根本1148-21

  電話  : 0470-38-5131 (FAX同じ)

  営業時間: 12:00~17:00

  定休日 : 木・金曜日 / 年末年始は無休

  ブログ : http://ameblo.jp/kohikobo-bogota/

   無題

 ※南房総市内・館山への配達も可。

  詳しくはお電話にてお問い合わせ下さい。