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第23回 イタリア料理 オステリア イルファーロ 佐々木さん

里山と海と豊かな自然に囲まれた南房総市白浜町。千葉県屈指のリゾート地で食材に恵まれていることから、洒落たレストランやカフェを多く見かけるようになりました。今回はそれらのお店の中でも、一際お若いご夫婦が運営する「オステリア・イルファーロ」の佐々木ご夫妻にお話を伺いました。
 

オステリア イルファーロの佐々木さんご夫妻 オステリア イルファーロの店内

 
■お二人共イタリアで修行されたそうですが、これまでの経歴などを教えてください。
 
【ご主人 : 佐々木 剛(ごう)さん】
福島で育ち、仙台の調理師学校を卒業後、ホテルの料理人をしていた叔父のつてがあり単身イタリアに渡りました。トスカーナ州の山奥にあるレストランや、三つ星ホテルの厨房で働いた後22歳で帰国し、東京のイタリアンレストランに就職しました。西麻布の店では3年ほどシェフを経験し、またイタリアで働きたい、との想いがあり32歳から2度目のイタリア修行へ行きました。リグーリア州のホテルでは魚介の料理、その後ピエモンテ州の二つ星レストランではジビエ料理なども習得しました。2年ほどして帰国し、結婚して、都内のイタリアンレストランで働き、その後2016年に南房総の白浜町で夫婦で独立開業しました。
 
【奥様 : 佐々木 順子さん】
調理師学校を卒業後、都内の結婚式場に就職し、フランス料理の婚礼料理を5年間経験しました。その厨房で、2度目の渡伊の前にアルバイトに来ていた主人と出会いました。以前からヨーロッパで料理の修業をしたいと思っていましたが、主人の影響でイタリア料理に興味を持ち、イタリアのマルケ州にあるレストランに住み込みで働く当てを見つけて、独りでイタリアに渡りました。田舎町のレストランでしたが、女性のシェフで、自家農園や豚、鶏も育てておりまさに地産地消、伝統料理の店でした。店での営業の他に、お城でのオペラや修道院での結婚式のケータリングなど、たくさんの事を経験することが出来ました。その後主人とリグーリア州の海辺のホテルにある一つ星のレストランでパティシエとして働きました。その後ビザが切れて帰国し、地元埼玉のケーキ店で製菓の仕事、結婚後は都内の式場のキッチン立ち上げに携わりましたが、妊娠を機に退職しました。
 

イルファーロコースの画像 イルファーロコースの前菜

 
■移住を決断した理由を教えてください。
 
妻の妊娠、退職を機に、都内から妻の実家のある埼玉の春日部市に引っ越しました。都内の職場まで電車通勤していましたが、毎日満員電車でとても苦労しました。独立するならイタリアで働いていたレストランのような地産地消の店をやりたい、そして育児とも両立できるよう住居兼店舗にしたいと思い、食材の宝庫である房総にエリアを決め、広い中古物件を探し、今の物件に出会いました。そのとき初めて南房総を訪れたのですが、夫婦で修行したリグーリアの海辺の街に雰囲気が似ていると感じました。また、魚介類、野菜やフルーツなどが豊富で安価で買えることも大きな魅力でした。。埼玉にいた頃は子供の保育園探しに苦労し、待機児童になったこともありましたが、白浜町では兄弟揃ってすぐに入園する事が出来ました。そして今の園は夜間も延長保育が可能なので、ディナー営業のある私たちにはとても助かっています。
 

タチウオ・ヤリイカ・エビの香草パン粉焼き 房州エビと小鯛のアクアパッツァ

 
■移住をするにあたって、他の地域は検討されましたか?また、白浜に決めた理由を教えてください。
 
外房のエリアも見ましたが、その時は良い物件が見つかりませんでした。白浜町は、マリンスポーツや田舎暮らしが満喫できそうだな、と思ったことと、リゾート地の雰囲気もあり観光客の集客も見込めたからです。そして何より夜まで預かって頂ける保育園があったことです。
 

野島崎灯台からの風景 オステリアイルファーロの店舗外観

 
■南房総市に移住しての感想をお聞かせください。
 
冬でも温暖な気候なので過ごしやすいです。また、地元の方がとても優しい。野菜のお裾分けなどもたくさんいただき有り難いです。とても広い畑も借りることが出来、お店との両立は大変ですがランチとディナーの間の時間などにすこしずつ農作業もしています。海もすぐに行けるので、子供たちと海水浴に行ったり、仕込みの少ない日は早起きしてサーフィンにでかけることもあります。忙しくお店をやりながらも、気分転換がすぐ出来る環境なのが嬉しいですね。
 
■南房総は食材が豊富な反面、大きな市場などは少ないです。食材はどうやって仕入れていますか。
 
ランチとディナーの間の時間に車で館山まで買い出しに行っています。直売所には豊富に野菜や果物が揃っているので事足ります。魚は漁師さんに揚がったばかりのものを持ってきて頂いたりしています。
 
■これからのやってみたい事などを教えていただけますか。
 
地元の食材を使って料理教室を開いてみたいです。また、「オステリア」というのは「大衆食堂」の意味の他に、もともとホテルの中の食堂、という意味も有り、いつかは宿泊もできるゲストハウスに改装するのも面白いかな、と思っています。
 

イソッピ(ショウジンガニ)のトマトクリームソースリングイーネ 里見伏姫牛のリブロースステーキ

 
■最後に南房総市で起業を検討している方へアドバイスをお願いします。
 
南房総での企業は、起業家支援制度なども手厚いので有利だと感じます。田舎ですが観光地や別荘地でもあり、ビジネスの幅は広いかと思います。
 


 

Osteria il Faro(オステリア イルファーロ)

【住所】〒295-0102 南房総市白浜町白浜791 (白浜駐在所隣)
【電話】0470-29-7525
【定休日】月曜・第三火曜
【営業時間】
  ランチ :11:00~14:30
  カフェ :13:00~15:00
  ディナー:18:00~21:00
【ホームページ】Osteria ilFaro
【Facebook】Osteria ilFaro