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第11回 家具工房つなぎ 中田洋之さん

田園風景に囲まれた南房総市三芳地区。

富浦インターチェンジから車で10分、道の駅「みよし」鄙の里からほど近い田園風景の中に「家具工房つなぎ」があります。

舎長の中田さんは南房総市のお隣、館山市で生まれ育ち、東京の大手コンサルタント会社で活躍後、2010年にUターン。

空いていた牛舎を再利用し、2011年に起業。豊かな自然風景の中、木材のぬくもりを生かした家具、暮らしの道具を作り、販売しています。

「質の高い家具作りを通して、都会と南房総市をつなぎ、生まれ育った地域を活性化させたい」という想いのもと、精力的に活動していらっしゃいます。

 

 看板

 

■ご出身とこれまでの経歴を教えて下さい。

「出身は南房総市の隣の館山市です。

高校卒業後、京都の大学へ進学し、卒業後は中国で語学留学をしました。

帰国後、東京の経営コンサルティング会社に約6年勤めた後、退職。

長野の職業訓練校で木工を学んだ後、岡山の家具工房で働きました。

2010年にUターン後、2011年に家具工房を起業して、今年で4年目を迎えます。」

中田さん

 

■ものづくりの道に進もうと考えられたのはどのような理由からですか?

「一度の人生、自分の好きなモノづくりを仕事とし、社会に貢献し自分が作ったもので人を喜ばせたいと考えたからです。

 東京で勤めていた会社は、『好きなことをする』という理念が全社的にあり、業界やクライアントを自分が選ぶといったスタイルでした。当時は、忙しくもやりがいを感じながら働いていました。

しかし、30歳を過ぎた頃から、『何のために働くのか』、『自分がどんな人生を送っていくのか』と、誰もが抱える悩みだと思いますが、自分なりに真剣に考えるようになりました。

そこで、コンサルタントとして戦略や仕組みづくり、体制づくりだけではなく、自らも作り手として現場で働いていきたいと考えました。

 

■ものづくりの道に進むにあたり、なぜ木工を選んだのでしょうか。

 大きな理由は、木が人間の生活にとって身近な素材だったことです。

創作活動として、木工だけでなく和紙作りや鉄、ガラス他伝統工芸などさまざまなモノづくりを見学したのですが、どうせなら自分が作るモノで、より身近な多くの人に喜んでもらいたいと思ったので、木であれば生活のあらゆる場面で必要とされるモノを工夫次第で作ることができると考えたからです。

 

舎長の中田 洋之さん

 

■南房総市を起業の場に選んだ理由は何だったのでしょうか。

「自分の故郷である南房総地域の活性化に貢献したいと考えたからです。

私は地元のお祭りが好きで、東京にいる頃から時期になるとお祭りに帰ってきていたのですが、年々祭りを支える人も少なくなってきていることを感じていました。一方、南房総地域には豊かな自然をはじめ大きなポテンシャルを感じていたので、家具作りを通して、南房総市に人を呼び込みたいと考え、起業の場にしようと決心しました。」

■物件はどのように探したのですか?

「〝田園風景のある空き倉庫〝を条件に、自分の足で探し始めましたが、大きさと雰囲気がマッチしている牛舎が自然と対象になっていきました。三芳地区は、元々酪農が盛んな地ですが、近年は後継者不足による空き牛舎が増えてきています。それを再利用することが出来ないかと考え、気になった物件があったときは、直接大家さんに交渉して回りました。

運よく現在の工房に巡り合い、リフォームは自分で行い、2011年4月に工房を構えました。

風景にマッチしていて、味わいもあることから、お蔭様でお客様からご好評いただいております。」

 

建物

 

■中田さんが考える南房総市の魅力は。

半島なだけに海も山も畑もあり、素朴な自然が多く残っている点は大きな魅力です。

東京から近く利便性が高いわりには知られていないこともあり、そのぶん新しいことにチャレンジする人にとっては、自分の力を試せると思います。

 

■中田さんから南房総市での起業、移住を検討している方に向けて、アドバイスをいただきました。

アドバイス

「2つあります。

1つ目は、強い気持ちです。

現代は、(昔に比べれば)物も情報も、本人のやる気次第でなんでも手に入る時代です。

『仕事は自分で作る』くらいの強い気持ちを前提に、ご自身の今までの経験、技術を組み合わせていかれたらよろしいかと思います。

 2つ目は、青写真を描くことです。

移住後5年先くらいまで、細かな計画も必要でしょうが、より大まかな事業計画を立てておくと取り組みやすいと思います。田舎暮らしはゴールではありません。そこから何をしていくかが大事ですから。」

 

■今後の目標を教えて下さい。

「東京から人を呼べるような家具を作る」を目標に、南房総市を活性化していきたいです。

今年2月に、落ち着いて家具をご覧いただけるよう、CAFE機能を持たせたショール―ム『CAFÉ べこ舎』をオープンしました。お気軽にお越しください!」

ショールーム

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-Profile-

家具工房つなぎ(CAFEべこ舎)

住所: 南房総市上堀230 / WEB: http://blog.goo.ne.jp/equrl118

メール: tsunagi.kagu@gmail.com

 Facebook: https://www.facebook.com/tsunagi.kagu